2007.07.13
「kago bag の夏」

ヨーロッパの蚤の市ではよくアンティークのカゴを目にします。
誰かがハンドメイドした古いファブリックが内側に張ってあったり、持つところが飴色に変化していたり。
使い込まれた質感に思わず目が止まります。
カゴには布のトートバッグにはない存在感、お部屋に置いて眺めていたいような、モノとしての魅力があります。
いろんな国のいろんなカゴを目にするうちにいつかshibafでもカゴバッグを作りたい、と思うようになりました。



たまたまミャンマーのカゴ職人にサンプルを頼む機会がありました。
彼らは基本的にはインテリア用のカゴを作っているのですが
その四角いフォルムや細かくきっちりと編まれた編み目を見て、
どうしてもバッグにしてみたい!と思い、交渉スタート!



shibafのバッグは四角いフォルムが基本です。
いろんなファブリックが映えるのも、フォルムがシンプルだからこそ。
shibaf らしいカゴバッグを作るなら、こんな四角いフォルムで!
もちろん内側にshibafのファブリックを張って・・・
すぐにサンプル作りが始まりました。

 

 

まずはサイズ展開。
必要最低限のものしか入らない、膝の上にちょこんと乗るようなサイズをSサイズに。
持ち手の長さもとりあえず腕に通る程度。
shibafトートでいうところのminiサイズぐらいのイメージ。
お着物や浴衣に合わせたり、パーティーバッグになりそうな上品なサイズに仕上がりました。
(W:約183mm×H:約120mm×D:約112mm)

 

 

次に実用も兼ね備えたMサイズ。
ペットボトルや夏用のカーディガン、折りたたみの日傘など、整理すると意外と入ります。
shibafトートで言うところのSサイズぐらいのイメージ。
荷物の多い日でなければ日常のお出かけに使えるサイズです。
(W: 約 253mm×H: 約 185mm×D: 約 112mm)



そして内側のファブリックを選びます。
何cmか外側にも見せるかんじでスッポリとかぶせます。
そこにどんな柄が来るのか、そして革の持ち手との色合わせ、など。
どれが似合うか、かわいいか、いろんな生地を合わせて考えました。
夏らしい色や柄を主体に9種類をセレクト。
今回ヨーロッパで買い付けてきたヴィンンテージ生地、オランダの古いカーテンの生地や、
ドイツのアンティーククロスなどもさっそく登場します。
カゴはミャンマーのカゴ職人のハンドメイド。
工業製品のように真四角にはならないけど、ハンドメイドならではの雰囲気が
ヴィンテージの生地とピッタリ似合います。

布のトートバッグと比べると少し重いかんじがしますが、置いておくと自立する姿はカゴバッグならでは。
先行販売したshibaf parkでも、ディスプレイが好評でした。
お部屋に飾るだけで、なんだか夏らしいディスプレイになります。